友達の Y 君が amazon の ATU-100 の DIYキットを 5,199円で購入してケースやコイルなど自分で製作してその動きをWEBカメラで見せてくれました。あまりの凄さにビックリして自分も作ってみたいと思い立ちました。
Amazonでは完成品も売っています。下記の画像をクリックするとamazonサイトに移動します。
昨日(2021/02/10)、ATU-100 の DIYキットが届きました。
下図の角型同軸コネクタは別注文です。又、ケースは現時点ではありません。Y君が2,000円以下で作ってくれるという事で頼んでいます。
コイルの測定方法
コイルにハンダ付している部品はATU-100に含まれている部品で使用しない分です。
2個あるのでそれにハンダ付をして測定しやすいようにします。
NanoVNAだけでは画面が小さく測定がしにくいので NanoVNA Saver Ver 0.3.8を使用します。



もちろん、最初はキャリブレーションを忘れず行って下さい。ディスプレイのポイントも 12 に設定しました。Start 1M、End 30M にして「Sweep」です。単位は、ナノヘンリーnH が 1/1,000,000,000 、マイクロヘンリー μH 1/1,000,000 ですので間違いないようのご注意を!
空芯コイルの作成 L1,L2,L3
作成した日付と順番は大きく違いますが、作成過程がわかりやすいようにL1から順番に残っている画像を整理してアップして行きます。
L1 コイル:0.05 μH
0.5 mm 径のエナメル線を 4 mm のプラスドライバーに強く 3 回巻き付けます。
L2 コイル:0.1 μH
0.8 mm 径のエナメル線に 6 mm 径のプラスドライバーの 4 回巻き付けます。
L3 コイル:0.22 μH
0.8 mm 径のエナメル線に 6 mm 径のプラスドライバーの 7 回巻き付けます。
この分の 画像はありませんでした。
L4 コイル:0.45 μH
T58-2 アミドンコアに 0.8 mm 径のエナメル線を8回、できるだけ均等に巻き付けます。
手順として、一回を強く巻き、1 回に要するエナメル線の長さを求めます。
2.5 cm × 8 回 =20 cm + 3cm の余裕も持たせてエナメル線を切断に巻きやすいようにします。
エナメル線は、1回1回強く巻きます。その後、均等に広げます。ここで強く巻いておかないと基盤にリレーなど取り付ける時にコイルを当たって上手く取付が出来ない。との事です。
測定した画像はありません。でも基盤に付けた画像がありました。
L5 コイル: 1 μH
T58-2 アミドンコアに 0.8 mm 径のエナメル線を 13 回、できるだけ均等に巻き付けます。
L6 コイル:2.2 μH
T58-2 アミドンコア 2 個に 0.8 mm 径のエナメル線を 13 回、できるだけ均等に巻き付けます。
現時点でのコイルは下図の通りです。ハンダ付も終わりました。
リレーも無事配置出来ました。


L7 コイル: 4.4 μH
T58-2 アミドンコア 2 個に 0.8 mm 径のエナメル線を 19 回巻き付けます。
一旦巻き終わり 値も良かったのですが「巻き方が違うみたい。」この違いが性能にどう違いが出てくるのかわからないけど。まだハンダ付もしていないので作り直した方が良いのでは?という事で L7 コイルは解いてしまい再度、巻きなおしです。もうエナメル線も新しく L7 コイルを作るまでの長さが無いのでこれを使います。片側を小型の万力に挟めて慎重に巻きます。値は下記の通りです。
無事にコイルの両端にリレーの取付もできました。ハンダ付けする前にリレーが基盤から落ちないようにセロテープで貼って固定してからハンダ付を行いました。
目が弱りましたのでハンダ付けは難しいです。チョット心配なところも 2 カ所位あります。


電解コンデンサー 6 個のハンダ付も完了です。
トランス T 1,T 2 :アミドンコア BN-43-202 の作成と取付
こんな形のものです。これって結構難しいです。
0.5mm のエナメル線を 2 つの穴の片側に入れて 1 回巻きして長さ 4.5mm × 5 回巻き+余裕をとり 30 cm × 2 本 を作成します。
(資料には 10 回巻きとしTありますが、私は FT-818ND 用に作成しています。818ND が 6w 機なので 5 回巻きにしています。)
片側からエナメル線を 5 回巻きます。もう一方も対象になるように 5 回巻きます。2 つの両端から 1cm位長くなるように切断します。

0.8 mm のエナメル線に熱縮チューブの代わりにビニールテープを幅 1.5 mm 位に切って 3 回か 4 回位巻き付けたものを 2 本作成します。
T1、T2 の穴をできるだけ中央部分を通してハンダ付して固定出来るように 1 cm 程度の長さ分外に出して切断します。
ハンダ付して固定できるようにハンダコテを使って 4 本の線 ✖ 2= 8 本の線を、 5 mm 位を焦がしてエナメル部分などを焼きエバメル線を剥がします。


基盤への取付がホント大変でした。
5pコネクター、ダイオード、78L05 など取り付ける。

ディスプレイの表示を見て第一関門のトップが出来たとホットする。
指導をしている Y 君が佐世保の為、作業がずっとストップ状態でした。ところが、2021 年 5 月の 14 日に下記の運送物が届きました。Y 君もコロナがこんなに影響するとは思わなかったと ATU-100の外箱ケースと、今後いろんな電子工作を行う時に必要なもの(自社では使わない分)を送ってくれました。
流石にプロの作りです。ホントありがとうございました。(後日支払いは行います。)
凄い量でビニール袋にキチンといれてありました。
土曜日に Office365 の Teams で 15:00 から 2 時間WEB会議の予約を行いました。ホント便利な時代になりましたね。製作中はその過程を写真に撮る事をスッカリと忘れていたので製作の途中からWEB製作を録画した分から画像を切取って紹介したいと思います。
(尚、Y 君は顔出しは駄目という事ですので一部を隠してお届け致します。)
殆どの結線は Y 君が作ってくれていたのでコネクタの片側を機版にハンダ付して接続し、ディスプレイを接続してから電源をいれます。ティスプレイに表示されたのを見て感動です。機番へのハンダ付けは上手く行っていたのだ。とホントホットしました。

ディスプレイ側
基盤側
ケースの中に入れ、電源コードも基盤に取り付けてのディスプレイの確認です。

ここは難しいので今回は中止する。ここは無くても動作はする。
通常はボタン1個ですが、これを使うとバイパスしたり?とか使えるとの事。

M型コネクタに接続する線を4本作成して基盤にハンダ付する。
M 型コネクタを 2 個取り付ける。
M型コネクタと基盤を接続し、適当な長さに切断する。

ハンダ付します。

リグから SWR 計、それから ATU-100 それにアンテナと接続するケーブルが無いのでこの後のテストができません。今日はこれで終了です。
2021/05/29日完成です。
コロナ禍で自分が Y 君のところに行けないので結局はプログラムの変更部分は Y 君の所でしかできません。なぜなら ATU-100 はパワーが 10W 以上でないと動作しません。私が使用したいのは八重洲の FT-818ND です。これは 6W 機なのです。10W 以下の無線機に使う場合は ATU-100 のプログラムを下図のような特殊の機器を使って変更する必要があります。

という事で Y君に発送してから 3日 たって完成したよー。という事で本日 ATU-100 が届きました。接続の仕方、3 つのボタンの使い方など説明を受けるため LINE で連絡し、今回は Google の MEET を使ってWEB製作で説明を受けました。
ケーブルを FT818ND から ATU-100 の IN に接続し、Out から CMX の TR に接続し、 ANT をアンテナに接続する、
現在は Auto にしているので周波数を自動的に判断して起動するとの事。周波数を切り替えた時のガーガーガーというリレーの音がたまりません。感動です。
Power 4.3W や SWR が 1.2 など表示されます。凄いです。
まず、自分一人では絶対に無理です。しかも、ケースもホントカッコ良く出来ているし。。
感動していたら 3 つのボタンの働きを忘れてしまいました。
赤ボタン 押したら手動でチューニングする
白ボタン W.W_
灰ボタン チューナーをスルーする
など言っていました。
パワー計、ダミーロード
今回、久しぶりにアンテナの調整も再度、行いました。と言うのも Y 君と色々話してをしていた時に近所の柳原さんからこんな機器も頂いたんです。と言って見せていたら、それ凄い。あるじゃん。と言ってダミーロードの使い方やパワー計の使い方も教えてくれました。
以前から、FT-818ND 6W 、FT819M 50W 本当にチャント出力が出ているのかなーと疑っていました。そして、今回それを測ってみました。
FT-818ND 4W の出力が出ているようです。
FT-891M 35W の出力が出ているようです。
6W 50W ではありませんが、これで安心しました。
柳原さん、こんなに貴重なものを頂いて本当にありがとうございました。